くぐ のぞ せみ ふるさとに跼みて覗く蝉の穴 |
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やがて聞こへし声の主かも |
石山芳春 |
街道の肩を掠めし夏燕 |
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吾れの行く先みきわめてをり |
長堀晃久 |
青梅の地に転がりて濡れてゐし |
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まなこ 三毛の眼も閉じし儘なり |
細川正湖 |
連れ立ちて水郷巡り秋の旅 |
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小船の揺れて鴨に見られて |
細川正湖 |
さまよ くろ ビル陰を彷徨ふ黒(猫)に夏深し |
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古里の風掠めし心地 |
寺山茶季 |