709鐃緒申鐃緒申鐃渋ぶり^ス

もぐ      きり   こ      かいつぶり
潜るたび霧の濃くなる鳰
石山秋月
おぎ      はる          ひ ら  みね
荻咲きて遥かになりし比良の峰
       にお                    うみ
十二月鳰の消えたる湖のいろ
はつたび
初旅の波に揺れゐるかひつぶり
と           みなも  せん
飛びたれど水面に線のかひつぶり
かれ  あし  うみ
枯れ芦の湖の高さでありにけり
あさもや
朝靄の置いてゆきたるかひつぶり

秋の湖風に逆らう舳かな
あし   き               ゆうづきよ
蘆に来し波のこはれし夕月夜
さえずり                 おも
囀に波の生まれし水の面
新屋信子