119tフ琶

ちちこい  ひ え  かす
父恋の比叡は霞みゐたりけり
石山秋月 
ふなずし                はなみざけ
鮒鮨をあれこれ云うて花見酒
くさもち  おうみ        さそ じょう
草餅と近江の旅の誘い状
な                     いそ
菜の花やいつもの犬が急ぎをり
はるあさ
春浅しリボンのかかるチョコレート
もろこ つり     と        くびふ
諸子釣何か問はれて首振れり
くりや              ふき  とう
厨より入りきし母の蕗の薹
かんたか
甲高き声の時をり春休み
      ちょうは
あげは蝶葉にも花にも触れにけり
新屋信子

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