はくばい いちりん た 白梅の一輪に足るきのうけふ |
石山秋月 |
にお 白梅の匂ふ夜は子と語るべし |
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ホームレステントの横の梅の白 |
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だんこうばい いちじゅ かたみ 檀香梅の一樹は父の形見なり |
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ホームより城を見てゐる春の暮 |
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りっしゅん すなばしかく ぬ 立春の砂場四角く濡れゐたり |
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はなだ色残し発ちたり春の鳥 |
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たんばい 探梅やベンチにありし缶コーヒー |
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はるばうし と 春帽子もの問ひたげに振り向ぬ |
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その また一人来て夕づきし梅の園 |
藤原佐和子 |