519鐃緒申鐃スd鐃緒申

                     さくらもち
この寺の帰りいつもの桜餅
石山秋月 
      なな           はなつきよ
公園を斜めに抜けし花月夜
うすべに       つつ
薄紅の空より包む桜かな

風無くていよよ桜の散りにけり
ふとざお  ばち  や
太棹の撥の止みたる桜かな
はざくら
葉桜の下には何もなかりけり

キーボード妻にとられて花ぐもり
        せじょう         われ
花どきや施錠いつしか我の役

ひとひらの桜も散らぬ雨上がり
 な らさか         はざくら
奈良坂はすでに葉桜母おはす
花本雅江