503鐃緒申鐃銃韓崎^緒申l

はと                    ひなた
鳩たちと友を待つ間の日向ぼこ
石山秋月 
         ふゆび
鳩たちと冬日つづきのスニーカー
あきさめ  のきは   ふ
秋雨の軒端を踏める鳩の足
ばあ       おさ    あくび みぶ   かね
婆の手の抑へし欠伸壬生の鉦
さんどう          くぐ   なえぎいち
参道にしばらく跼み苗木市
はる  たびじびょう
春の旅持病の足の又痛む
ゆうや     からす
夕焼けて鴉の顔のこちら向く
ふるさと  おい          たちあおい
古里は甥にまかせし立葵
                 かしわもち
紙箱に一つ残りし柏餅
        かたわら
地図広ぐ傍を過ぎ行く夏帽子
花本雅江