702鐃スx鐃縮占^緒申鐃ス

はつがも            ととの
初鴨の来て城の水整へり
石山秋月 
はつがも  なにわ  
初鴨や浪花の波に胸あづけ
しろあと             あきうらら
城跡に立ち交信の秋麗
ひと い    てんしゅ      つゆ
人去んで天守の石の露けしや
はすか
蓮枯れて空の広さの戻りけり
じょうるい
城塁に手を置けば鳥渡るなり
しんりょう
新涼や小粒のトマト赤きこと
つたか
蔦枯れて石の重さとなりにけり
                          かも
雨あとの入り江の隅に夏の鴨
                      はないかだ
そよ風に揺られてをりし花筏
新屋信子